
資産運用って何?メリット・デメリットを解説
近年の日本で問題視されている、老後2000万円問題や子供の教育費問題がありますが、低金利の日本では将来のために毎月銀行に貯金していても資産はほとんど増えません。
さらに日本は2019年度の世界高齢化社会ランキング1位で年金もどうなるのかわかりません。
退職後は贅沢に自由に過ごそうと思ってもよっぽどお金を持っていなければなかなか厳しいのが現状であります。
ですので将来に備えて効率よくお金を増やすために私は資産運用をおすすめします。
資産運用は資産家や投資家などのお金持ちが行うイメージがありますが、全くそんなわけはありません。
少額から始められますし効率良く資産を増やしていくことが可能です。
実際、投資の神様と言われているウォーレン・バフェットさんは若くして小さな投資(数十万)から始め2020年の世界長者番付ランキング4位でおられます。
将来を見据えて毎月コツコツ資産を運用していくことでただ貯金するよりもはるかに資産を増やせる可能性があるので、初めての方でもわかりやすように資産運用について種類やメリットなどを解説していきます。
資産運用とは!?
資産運用で不労所得を得ると言いますが、その名の通り資産運用とは資産を不動産や株といった金融商品に投資し資産を増やすことを言います。
例えば100万円を年間で5%の利益が見込める投資をした場合、1年間で105万円になると考えられます。
ですので資産運用は、不動産投資では家賃収入、株では配当金といった不労所得を得る事を目的としています。
メリット
子供の教育費や老後の資金問題などありますが、預貯金だけではなかなか厳しいのが現実かと思います。
ですので長期間資産運用を行うことで雪だるま式に資産が増えていくので将来に備えられることが可能になってきます。
投資には元本に対しての利息である単利とその運用によって得た利益をさらに運用して増やす複利があり、長期投資では上記でも説明しましたが100万円を年利5%で1年間の運用した場合、単利が105万円ですが、長期期間運用することで以下の通りです。
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 10年 | |
単利 | 1,050,000 | 1,100,000 | 1,150,000 | 1,200,000 | 1,250,000 | 1,500,000 |
複利 | 1,050,000 | 1,102,500 | 1,157,625 | 1,215,506 | 1,276,282 | 1,628,895 |
10年間運用するだけで単利で50万円、さらに複利だけでも128,895円が利息として増えているということになり合計で約63万円の利息を得られることがわかります。
そのままさらに5年、10年と運用していくことで倍以上の利息を見込めるので長期間運用すればするほど資産が増えていくのが資産運用最大のメリットであります。
上記はあくまでも例で、必ずしも5%とは限りません。
多少低い場合もあれば、逆に多い場合も出てきますのでそれだけは意識しておいてください。
デメリット
経済の悪化が原因で元本が割れてしまう可能性も出てきます。
1株1,000円で投資した株式が1株500円に下がっていればもちろん元金も半分に減るのは当然の事です。
経済は何が起こるかわかりません。実際、2020年に流行した新型ウイルスの影響により多くの株価が下落し経済悪化が進行しましたが投資家のプロでもさすがに予測はできていません。
資産運用は必ずしもプラスになるとは限らないということを意識しておきましょう。
リスクとリターン
資産運用で利益(リターン)を生み出すという事は、当然ながら損失(リスク)が出ることもあります。
ですので損益を抑えようとすると利益は低くなり逆に、大きな利益を得たい場合は損失は大きくというのが資産運用の特徴です。
資産運用でリスクを抑えてリターンは大きくというようなローリスク・ハイリターンの金融商品は存在しません。
資産運用の種類
資産運用の種類についてですが、大きく分けると3つあり投資する資金や何に投資するかによって当然不労所得の得られる金額が変わってきますしそれに伴い、リスクも生じてきますので何が自分に合っているのかを見極め無理のない投資を選ぶ事が大切です。
1、ローリスク・ローリターン
預貯金
冒頭で銀行に預けていても低金利なので増えないと言いましたが預貯金も資産運用の一つです。
ただ預け先の銀行などが倒産しない限りリスクは限りなく低いので安全性はかなり高い資産運用です。
保険
- 学資保険
- 個人年金保険
- 終身保険
このような保険は満期になれば多少お金が増えて返ってくる可能性が高いですが保険料も支払っているということになりますので途中解約は預けていた額よりも低くなる場合が出てきます。
国債
半年に一回金利を受け取り満期で元本が返ってくる国が発行する債券のことを言います。
やはり国が行ってくれる事なので安全性はかなり高いのが特徴です。
ですがかなり高い分金利は低くなっています。
2、ミドルリスク・ミドルリターン
投資信託
資産運用のなかでも割と耳にするのが投資信託かと思いますが、投資のプロに委託し私たちの代わりに運用してもらうという投資です。
国内に限らず国外の不動産、株式、債券などを選んで運用してもらいます。
定年を迎え退職金で始める方も多く見られますが、若いうちから毎月1万円など少額で始め長期間運用するほうがはるかに効率良く資産を増やす事が可能です。
お近くの銀行や証券会社で気軽に相談に乗ってもらえ、経済事情を一切知らなくてもすぐに少額でも始められるので初めて投資をする方には一番オススメします。
不動産
資産運用が初めての方にはハードルが高い投資ですが、自己資金がなくてもローンを活用しマンションやアパートなどの不動産で家賃収入であったり価格が上がった時に売って売却益を得る投資です。
いくらローンで始められるとはいえ入居者や借りてくれる人がいなければ全く意味がないのでそれなりの知識や判断力が必要ですので無理に始めるのは辞めましょう。
iDeCo
iDeCoは個人型確定拠出年金といって自分で作る年金制度のことを言います。
月5000から始めることができそれを定期預金・保険・投資信託などで運用し、60歳以降に年金や一時金という形で受け取ります。
積み立てた金額はすべて所得控除の対象で所得税・住民税が節税できますが60歳になるまで引き出せないというのがデメリットです。
NISA
NISAとは株や投資信託などで得た利益を一定額まで非課税となる制度のことをいいます。
iDeCoと少し似ていますが違いは、積み立てた金額は所得控除の対象とはなりませんが、いつでも引き出す事が可能なのが特徴です。
REIT
REIT(リート)とはビル、商業施設、住宅などの不動産を多数の投資家の資金を集めて運用・管理するのを目的とした投資です。
知識や物件の選定などわからなくてもプロが行ってくれるので安心でき、その投資額に応じて配当金が分配されます。
不動産投資を行う場合まとまった資金が必要となってきますがこのREITでは数万円単位から投資が可能なので比較的始めやすいの不動産投資です。
3、ハイリスク・ハイリターン
株式投資
株式会社を構えている企業が資金調達の為の発行しているもので、株式に投資し株主になることで、利益としてその企業から配当金や株主優待を受けられるようになります。
投資信託などとは別で、投資先を自分で選定を行わなければならないので、万が一投資した会社が倒産し元本がなくなってしまうという事態が起きないように時間を掛けて知識を得ることが必要です。
FX(為替取引)
FXとは外国為替証拠金取引といって、例えばアメリカドルを1ドル100円で購入し1ドルが101円になった時に売れば1円の利益が出ます。
このように通貨を売買しその差額で利益を生み出すことを言います。
このFX(為替取引)には少ない資金でも取引ができるようにレバレッジというのがあり、約5万円あれば100万円分の取引が可能になります。
ですので100万円で購入し101万円になった時に売れば1万円の利益を得ることが可能になってきます。
知識が身についてくると取引額を上げていくことで利益を増やしていくことができるのがFX(為替取引)の魅力でもあります。
仮想通貨(暗号資産)
近年に流行りだしたビットコインなどが仮想通貨と言われ他にも世界で1000を超える仮想通貨が存在しています。
仮想通貨の価値は世界で共通しており、そのままどこでも使えるのが特徴です。
その仮想通貨での資産運用とは、価値が変動するのを見込んでその変動した差額で利益を得る事です。
特にビットコインの価格変動は激しく2020年9月時点で100万円だったのが2021年1月までの4か月間で430万まで跳ね上がっています。
現在1ビットコインの価格が数百万ですが、0,1ビットコインや0,01ビットコインというように少額でも取引することが可能です。
資産運用で注意すべき点
余剰資金で行う
資産運用は必要な資金は残しつつ毎月貯金するつもりでおいている資金を使って行うようにしましょう。
手元にある資金すべてを資産運用に回すと、万が一元本が減ったり最悪の場合なくなったりしたときは精神的なダメージしか残りません。
あくまでも損失が出ても支障がない程度で運用することを心掛けましょう。
目的やルールを決める
資産運用は長期で運用する事に意味があるのでまず何のために資産運用していくのかを考え継続して行える資産運用を行っていきましょう。
- 老後資金の為
- 子供や孫の為に途中で引き出す可能性がある
- リスクを負ってまで増やしたくない
- 毎月の投資額は1万円
例えば上記のような考えをお持ちなら毎月コツコツ投資しリスクが低めな投資信託やNISAで運用するのが良いでしょう。
iDeCoのように途中で引き出せない投資を行ってしまえば、いざという困ってしまうので投資の選定はじっくり考えましょう。
まとめ
様々な種類がある資産運用ですが、初めて投資をする方はやはり大きな利益を考えて無理な投資をしてしまいがちです。
投資はギャンブルではありません。特に為替取引や仮想通貨に関しましてはギャンブル感覚で考え投資しているとほぼ確実に大きな損害が出てしまいます。
ですので初めは、金融機関で詳しく教えてもらえて投資のプロに任せられる投資信託を始めてみてはいかがでしょうか。